明日何しようかな?#119

「むかブロ?」140日連続更新企画

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第一~六章(#1~#116)のまとめ読みはこちら

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~~~~~~~~~~~~~~~

景子


心の傷は簡単には癒えない。

短期間に色んなことが起こったせいで、私も疲れ果ててしまった。それでも、光輔や心菜のおかげで少しは元気を取り戻せた気がする。

お姉ちゃんが生きていた。それがなにより嬉しかった。

今だから言えるが、心の中ではお姉ちゃんはもうすでに死んでいると決めつけていた。そりゃそうだ。誘拐された女の子が八年もいなくなったらもう死んでいると思うに決まっている。

だけど、奇跡的に生きていた。姿を変えて。

九年ぶりにお姉ちゃんと会話をした。いや、会話とは言えないか。あのときお姉ちゃんはたしかに「ごめん」と言った。あの瞬間は間違いなくソヨンではなく、私のお姉ちゃんだった。

色々な気持ちはある。何が正しいかは分からない。だけど、あのときのあの一言で私はこれからお姉ちゃんが戻ってきてくれると確信した。私はそれでいいと自分に言い聞かせている。

犯人だった早見。彼にも大きく裏切られた。はじめこそ嫌悪感は凄まじかったが、すみれさんの件を経て、少しずつ悪いやつじゃないと思っていた。それがまさか私のお姉ちゃんを連れ去った犯人だったなんて。

だけど、私が仕事で早見に会うことが無かったら一生この事件は未解決のままだった。たまたま私がライターの仕事に就き、たまたま早見とのインタビューすることになり、たまたま早見の家に行く機会が出来た。ここまでの偶然あるのだろうか。自分も神様に見放されなかったんだなって思う。

そんな奇跡を起こせた理由の一つが、光輔の諦めない心だったと思う。「もう無理だ」と諦めていた私と違って、光輔は何年経っても事件を追い続けてくれた。私一人じゃこの奇跡は起こせなかっただろう。光輔には感謝してもしきれない。

早見のことを許せるわけではない。でも不思議と憎くて憎くてたまらないというわけでもない。あいつにはあいつの正義があって、確固たる信念を持っていた。私たちはそれにほぼ負けかけていた。

……いや、もう負けてたのかもしれない。光輔が事件について問い詰めた後、静かに最後の反抗をする早見に私は言葉が出なかった。その時点で負けだ。

だから憎いというより、悔しい気持ちが大きい。

もうあいつと会うことはこの先ないだろう。もちろん会いたくもない。

私の人生はこれから何年も続く、はず。その中で早見のことは憎むんじゃなくて、反面教師にしないといけないなと思っている。世の中にごまんといる悪いやつに騙されたりしないように、これからずっとあいつの言葉を忘れずに生きていこう。

さあくよくよしていられない。今日は百白村に帰るんだ。あの三人とタイムカプセルを掘り起こすんだ。私が「這ってでも行く」と言ったんだ。私が元気じゃないとダメに決まっている。


ピンポーン


家のチャイムが鳴る。私はすぐに出る。

「心菜です」

「はーい」

心菜が病院から抜け出す作戦はうまくいったみたいだ。どんな手段を使っているのかしらないが、渚さんの力があれば抜け出せるらしい。そして、二人を乗せた車が今、私の家まで来た。私の家から駅まで送ってくれるらしい。

「自分で駅まで行くからお迎えなくていいよって渚さんに言っておいてよ」

「え~めんどくさい。いいじゃん、病院から駅に行く方向に景子の家があるんだし」

そんな電話でのやりとりもあって、結局私は渚さんに駅まで送ってもらうことになった。

「すみません、わざわざ」

「いえいえ全然」

女性三人を乗せた車が駅へと向かう。

車内は若干気まずい空気だった。なんでだろう。まあ最後に会ったのが、あの事件が解決した日ってのもあるのだろうか。渚さんに関しては事件と無関係でただのラブメロのファンだったわけだし……。いやでも、謝るのもおかしいし……。

そんな空気を察してか、助手席の心菜が口を割る。

「……やっぱりしんどい?」

後部座席に向けられたその顔はかなり心配してくれている表情だった。


つづく


~~~~~~~~~~~~~~~


【「明日何しようかな」あらすじ】

大阪にあるド田舎な村「百白(ひゃくしろ)村」

学年は全体で三人しかおらず光輔、景子、心菜は腐れ縁の仲だった

二○一○年三月、三人は卒業式前日にタイムカプセルを埋める

卒業式当日

景子の姉である莉子の失踪事件が起こる

事件の混乱で卒業式は中止が決定

心菜が光輔に告白することや、心菜が所属していた暗号部の最後の暗号を解くこと

それらを整理することが出来ずに、光輔、景子、心菜は離れ離れとなってしまう

ニ〇一八年、舞台は東京へ

事件は解決せず、心菜とは光輔、景子ともに音信不通となってしまう

景子は自宅の近くで雨宿りをしたのをきっかけに雑居ビルでアトリエを開いているすみれと出会う

すみれは腕に元カレのタトゥーが入っており、まともな職につくことが出来ないでいた

光輔は会社の帰り道、車窓からたまたまアパートの廊下にいた心菜を見かける

驚いた光輔は電車を飛び降り、心菜を探す

結局、心菜は見つからなかったが、心菜を見つけたアパートを確認することに

すると、アパートの一室にはあの日失踪したはずの莉子がいた

光輔は莉子の目撃を確信にするために、頻繁に偵察を続けることにした

一方、景子は自身の人脈を使い、すみれ救済計画を進める

まずは「愚痴聞き」サービスのオペレーターの職につき、安定した収入を得られるようにする

そして、元美容整形外科医の早見の力を借り、腕のタトゥー除去も企てる

すみれの生活は徐々に明るくなっていった

そんなさなか、公園にいた心菜と偶然再会する

心菜はガンを患っており余命宣告もされている状況で、治療のために東京に来ていた

一緒にいた看護師の渚にそのことを聞いた景子は、もう一度三人で会おうと誓う

光輔は事件解決の糸口が見つからず、自身の転勤の話もあり、かなり焦っていた

失踪事件の担当であった益川の力を借り、莉子がいたアパートに突入する

しかし、そこにいたのは莉子そっくりの人物だった

事件は振り出しに戻り、消沈する光輔

そんな光輔も景子の助けもあり、心菜とは電話越しではあるが再会する

事件が起きたあの日、心菜は不審な音を聞いていたことを告白する

事件解決、そして三人揃ってタイムカプセルを開けるためにそれぞれが動き出す

 

 

【登場人物】

・福山光輔(ふくやま・こうすけ

男性。百白中学校出身。言葉使いが荒かったりと乱暴な一面もあるが、体育会系のしっかり者でもある。
中学の頃から陸上にのめり込み、大学まで続けたが思うような結果は残せず。
大学進学を機に上京したことをきっかけに東京の一般企業に就職する。


・佐々木景子(ささき・けいこ)

女性。百白中学校出身。思いやりや優しさもあるが、ときに周りに冷たくあたってしまうサバサバした性格でもある。
厳しい家庭で育ち、大学進学まで親の言いなりで生きてきたが、もっと自分らしい生き方をしようとウェブライターに就職。
光輔や益川ともたまに連絡を取るが、姉の失踪事件は半ば諦めているというのが本音。


・泉心菜(いずみ・ここな)

女性。百白中学校出身。幼馴染三人の中では一番ワガママで寂しがりやで甘えん坊。
事件が原因で光輔と景子と離れ離れになったことがあまりにショックで、人間不信になっていた。
誰にも心を開かず大人になったが、病院で出会った渚には徐々に心を開くようになる。


・佐々木莉子(ささき・りこ)

女性。景子の姉。2010年3月に謎の失踪を起こす。
失踪の前触れのような行動は見られず、ある日突然いなくなった。


・上杉史也(うえすぎ・ふみや)

男性。百白中学校の先生。通称「タッチ」。学校中の生徒から愛されており、光輔、景子、心菜の三人も親しい仲だった。
心菜以外の二人とは中学卒業後も連絡をたまに取っている。


・益川正義(ますかわ・せいぎ)

男性。莉子失踪事件を担当する刑事。事件発生当時はベテランながら若々しい見た目。まだ中学生だった光輔らにも丁寧に接し、すぐに信頼を得る。
刑事人生で唯一莉子失踪事件のみが解決できておらず、なんとしてでも解決しようと情熱を注いでいる。
しかし、自身の定年も近付いていた。


・早見徹(はやみ・とおる)

男性。元天才美容整形外科医。現在はラーメン屋を営む。
記事を書くために取材したことをきっかけに、ウェブライターの景子(ネオン)と親しくなる。
景子はこの男が苦手であるが、すみれのタトゥー除去のために話しているうちに少しずつ打ち解け合っていく。


・片寄渚(かたよせ・なぎさ)

女性。心菜を担当する看護師。
おてんばで明るい性格で、周りからも愛されるキャラクター。
患者思いの性格で、なかなか心を開かない心菜にも何度もアタックし少しずつ信頼を得ていった。


・長谷川すみれ(はせがわ・すみれ)

女性。東京の小さなアトリエで絵を描いている。景子いわく「かなりの馬鹿」
猟奇的な彼氏の束縛にあい、右腕に大きな彼氏の名前のタトゥーをいれてしまう。
それが原因で就職も出来ず、アトリエで絵を描きつつギリギリの生活をしていたところで景子と出会った。


・羽田部長(はねだ)

男性。光輔の上司。
光輔はあまり好きではないが、羽田は光輔のことを一目置いている。


・松尾(まつお)

男性。光輔の部下。
彼もまた光輔はあまり好きではない。光輔いわく「近頃の若者」の悪いところ全てを集約したような奴。


・林さん(はやし)

女性。「グッバイぐっちー」を運営する。
実業家として成功を収めており、景子は数少ない友達であり、憧れでもある。

 

【むかいくんを応援したい!感想を送りたい!という方へ】

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ややこしくて申し訳ないのですが、正式には「むか」はひらがなで「ブロ」はカタカナです

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光輔 

莉子ちゃんは景子たちの家族と面会してもいいと言っていると益川さんは電話で教えてくれた。そう遠くない未来に佐々木家は集合するだろう。

景子はというと、無理はしているだろうが一応元気ではある。心配なので毎日電話をしているが「大丈夫」とそれ以上は特に何も言わない。

父親や母親とも連絡をしたそうだ。全てを包み隠さずに家族と電話で話したが、両親ともに複雑な心境だとか。もちろん娘が生きていたことは喜んだそうだが、娘が一連の事件に協力していたことや家庭の環境のせいで事件が起きたことは重く受け止めているらしい。

これもまた、自分のしたことが正しいか不安になる。景子の家庭が実際にどれくらい厳しかったのかは分からない。だけど、両親だって愛情はあったはずだ。それがねじ曲がってこうなってしまった。一体何が正解で何が正義なのか分からなくなる。

それでもきっとこれからはいい未来になると信じている。莉子ちゃんと佐々木家のみんなが再会してきちんと話し合えば分かり合えるはず。景子も「私たちの家族のことは私がなんとかするから」って電話で言っていた。俺はそれを信じる。

ラブ&メロディーもいつかは活動を再開するだろう。ソヨン以外のメンバーに罪はないし、待っているファンが大勢いる。

全ては時間が解決してくれる。そう言い聞かせている。

「またそんな顔して」

渚は最近はいつも俺の心配をしてくれる。

やっぱりどうも俺は周りから見たら元気がないらしい。会社でも松尾に「顔色悪いっすよ」と言われた。

たまに無性に不安になる。自分が正しかったかどうか。前を向こうと言い聞かせては不安になっての繰り返し。精神的に辛いのは偽らざる本音だった。

「光輔の考えてること分かるよ」

「…………」

「光輔のやったことは間違ってないよ。犯罪は犯罪だもん。でしょ?」

分かっている。そんなことは分かっている。

「たしかに誰かがショックを受けたり不安にさせたりしてるかもしれない。だけど、正しいことしてる人にはちゃんと味方がついてるよ」

渚だって本当は不安なんだろう。それでも俺を励ましてくれている。

「光輔には心菜ちゃんや景子さんみたいな味方がいるじゃない。私だって光輔の味方だよ?正しいことしている人間にはちゃんとたくさんの味方がいるんだよ。だからそんな顔しないで」

なんとも渚らしい励まし方だ。

「ありがと」

遠くにいるような気がしていた渚もちゃんと俺のことを見てくれている。俺がこうして元気がない顔をしていたら励ましてくれる。

渚が元気がないとき、俺は励ますことが出来ていたか?いや、出来ていなかった。一人で勝手に拗ねていた。なんとも恥ずかしい話だ。

「そんな顔で心菜ちゃんに会ったらダメだよ」

「そうだな」

俺よりも景子の方が辛いに決まっている。その景子が必死に前を向いているんだ。俺がくよくよしてどうする。

「じゃあ私は一旦病院で心菜ちゃんと会うから。またあとで合流しようね」

「うん」

今日は百白村へ三人で帰る日だ。タイムカプセルを開けるために三人で戻る。

渚は今日は休みの日だ。怪しまれないようにこっそり病院に忍び込んで、心菜と抜け出すらしい。たぶん、いや絶対そんなことしちゃいけない。だけど、やめようなんて思わなかった。今日を逃すともう三人で会えるのは……。

いけない、また暗い顔になってしまった。

三人に会うんだ、タイムカプセルを開けるんだ。暗い顔しちゃダメだ。あの日みたいにみんな笑顔で会うんだ。

「よし」

一人の部屋で一人で叫ぶ。俺は簡単な身支度をして家を出る準備をした。


つづく


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結局、心菜は見つからなかったが、心菜を見つけたアパートを確認することに

すると、アパートの一室にはあの日失踪したはずの莉子がいた

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心菜はガンを患っており余命宣告もされている状況で、治療のために東京に来ていた

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しかし、そこにいたのは莉子そっくりの人物だった

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中学の頃から陸上にのめり込み、大学まで続けたが思うような結果は残せず。
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・佐々木景子(ささき・けいこ)

女性。百白中学校出身。思いやりや優しさもあるが、ときに周りに冷たくあたってしまうサバサバした性格でもある。
厳しい家庭で育ち、大学進学まで親の言いなりで生きてきたが、もっと自分らしい生き方をしようとウェブライターに就職。
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女性。百白中学校出身。幼馴染三人の中では一番ワガママで寂しがりやで甘えん坊。
事件が原因で光輔と景子と離れ離れになったことがあまりにショックで、人間不信になっていた。
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・佐々木莉子(ささき・りこ)

女性。景子の姉。2010年3月に謎の失踪を起こす。
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しかし、自身の定年も近付いていた。


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景子はこの男が苦手であるが、すみれのタトゥー除去のために話しているうちに少しずつ打ち解け合っていく。


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女性。心菜を担当する看護師。
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患者思いの性格で、なかなか心を開かない心菜にも何度もアタックし少しずつ信頼を得ていった。


・長谷川すみれ(はせがわ・すみれ)

女性。東京の小さなアトリエで絵を描いている。景子いわく「かなりの馬鹿」
猟奇的な彼氏の束縛にあい、右腕に大きな彼氏の名前のタトゥーをいれてしまう。
それが原因で就職も出来ず、アトリエで絵を描きつつギリギリの生活をしていたところで景子と出会った。


・羽田部長(はねだ)

男性。光輔の上司。
光輔はあまり好きではないが、羽田は光輔のことを一目置いている。


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光輔

莉子ちゃんの失踪事件が解決してから一週間経った。

犯人が逮捕され、佐々木莉子が現役のアイドルとして生きていたというニュースは世間に衝撃を与えた。

早見は取り調べで全てを認めているらしい。あの大豪邸もくまなく調べたようだが、莉子ちゃんのものと見られる制服などが押収された。テレビの報道では早見いわく「捨てるのは怖かった」ので莉子ちゃんの身分が分かるものは全て保管していたらしい。車もあの日犯行に使ってから一度たりともあのガレージを出さずにしまっていたそうだ。

唯一、携帯電話だけは大阪の百白村で埋めた。それも早見は認めている。GPSなどで足がつくのを怖がり携帯電話だけは捨てたとのこと。東京まで逃げられれば絶対にバレることはないと自信があったらしい。

実際、まさか犯人が東京にいるとは思わなかった。それは俺も驚いたし、益川さんも「刑事として東京に来るなんてもうないと思ってた」と言っていた。

益川さんは俺たちが早見の家に乗り込んだ三日後に電話をくれた。電話口で泣きながらお礼を繰り返していた。

「光輔くんのおかげで僕は気持ちよく刑事を辞めることが出来るよ」

そう言ってもらえると、こっちも泣きそうだった。益川さんが喜んでいるのを見ると、俺もほっとした。だけどそれも束の間で、テレビを見るとほっとした気持ちは消え去ってしまう。

莉子ちゃん、いやソヨンも犯行を認めていると報道があった。ラブ&メロディーはしばらく活動を休止するらしい。メンバーもショックを隠し切れず憔悴している。一連の報道が出たあと、メンバー個人の自宅や事務所にはマスコミが押しかけている。嫌がるメンバーに無理矢理インタビューをするニュースを何度も見た。

こういうのを見ると、自分がやったことが正しかったのか不安になる。全く関係の無かった人を悲しませているのは事実だ。何万人といるラブメロのファンにも迷惑をかけたといえばかけてしまっている。

事件の当事者として、犯人がどういう供述をしているかなどはチェックしなければいけないと思っている。今のところ早見も莉子ちゃんも抵抗することなく犯行を認めている。問題は無さそうだ。

それでも報道は見続けないと不安だ。ただ自分が事件を暴いたせいで悲しんでいる人もいる事実をテレビは突きつけてくる。テレビを見なければと思う自分と目を背けたくなる自分の葛藤の日々だった。

自分のところにもマスコミからのインタビューの依頼は何度も来た。莉子ちゃんの地元の友達で今はサラリーマンをしている男性が事件を解決に導いたとして大々的に報道されている。携帯電話という確固たる証拠を見つけた人物のおかげで事件は解決したこともしっかりニュースになっていた。

テレビでは俺の名前はもちろん出ていない。だけど今の時代、俺の顔や名前はネットの掲示板なんかじゃ普通に晒されている。一体どこで俺の個人情報を見つけたのか分からないが、それをかぎつけたテレビ局や週刊誌が俺のところへ依頼をしてくる。会社帰りを待ち伏せされたこともあった。

俺はその全てを断っている。特にもうこの事件について話すことはないし、別にヒーローになる気もラブメロを活動休止に追い込んだ人にもなる気はない。

極少数ではあるが、ネットで俺のことを叩いているラブメロの熱狂的なファンもいるらしいが、それももうどうでもいい。非通知で電話がかかってくるので、電話番号は昨日変えた。それ以外は特に困ったことはないので、早く時間が過ぎてほしいという気持ちしか生まれなかった。


つづく


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【「明日何しようかな」あらすじ】

大阪にあるド田舎な村「百白(ひゃくしろ)村」

学年は全体で三人しかおらず光輔、景子、心菜は腐れ縁の仲だった

二○一○年三月、三人は卒業式前日にタイムカプセルを埋める

卒業式当日

景子の姉である莉子の失踪事件が起こる

事件の混乱で卒業式は中止が決定

心菜が光輔に告白することや、心菜が所属していた暗号部の最後の暗号を解くこと

それらを整理することが出来ずに、光輔、景子、心菜は離れ離れとなってしまう

ニ〇一八年、舞台は東京へ

事件は解決せず、心菜とは光輔、景子ともに音信不通となってしまう

景子は自宅の近くで雨宿りをしたのをきっかけに雑居ビルでアトリエを開いているすみれと出会う

すみれは腕に元カレのタトゥーが入っており、まともな職につくことが出来ないでいた

光輔は会社の帰り道、車窓からたまたまアパートの廊下にいた心菜を見かける

驚いた光輔は電車を飛び降り、心菜を探す

結局、心菜は見つからなかったが、心菜を見つけたアパートを確認することに

すると、アパートの一室にはあの日失踪したはずの莉子がいた

光輔は莉子の目撃を確信にするために、頻繁に偵察を続けることにした

一方、景子は自身の人脈を使い、すみれ救済計画を進める

まずは「愚痴聞き」サービスのオペレーターの職につき、安定した収入を得られるようにする

そして、元美容整形外科医の早見の力を借り、腕のタトゥー除去も企てる

すみれの生活は徐々に明るくなっていった

そんなさなか、公園にいた心菜と偶然再会する

心菜はガンを患っており余命宣告もされている状況で、治療のために東京に来ていた

一緒にいた看護師の渚にそのことを聞いた景子は、もう一度三人で会おうと誓う

光輔は事件解決の糸口が見つからず、自身の転勤の話もあり、かなり焦っていた

失踪事件の担当であった益川の力を借り、莉子がいたアパートに突入する

しかし、そこにいたのは莉子そっくりの人物だった

事件は振り出しに戻り、消沈する光輔

そんな光輔も景子の助けもあり、心菜とは電話越しではあるが再会する

事件が起きたあの日、心菜は不審な音を聞いていたことを告白する

事件解決、そして三人揃ってタイムカプセルを開けるためにそれぞれが動き出す

 

 

【登場人物】

・福山光輔(ふくやま・こうすけ

男性。百白中学校出身。言葉使いが荒かったりと乱暴な一面もあるが、体育会系のしっかり者でもある。
中学の頃から陸上にのめり込み、大学まで続けたが思うような結果は残せず。
大学進学を機に上京したことをきっかけに東京の一般企業に就職する。


・佐々木景子(ささき・けいこ)

女性。百白中学校出身。思いやりや優しさもあるが、ときに周りに冷たくあたってしまうサバサバした性格でもある。
厳しい家庭で育ち、大学進学まで親の言いなりで生きてきたが、もっと自分らしい生き方をしようとウェブライターに就職。
光輔や益川ともたまに連絡を取るが、姉の失踪事件は半ば諦めているというのが本音。


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女性。百白中学校出身。幼馴染三人の中では一番ワガママで寂しがりやで甘えん坊。
事件が原因で光輔と景子と離れ離れになったことがあまりにショックで、人間不信になっていた。
誰にも心を開かず大人になったが、病院で出会った渚には徐々に心を開くようになる。


・佐々木莉子(ささき・りこ)

女性。景子の姉。2010年3月に謎の失踪を起こす。
失踪の前触れのような行動は見られず、ある日突然いなくなった。


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男性。百白中学校の先生。通称「タッチ」。学校中の生徒から愛されており、光輔、景子、心菜の三人も親しい仲だった。
心菜以外の二人とは中学卒業後も連絡をたまに取っている。


・益川正義(ますかわ・せいぎ)

男性。莉子失踪事件を担当する刑事。事件発生当時はベテランながら若々しい見た目。まだ中学生だった光輔らにも丁寧に接し、すぐに信頼を得る。
刑事人生で唯一莉子失踪事件のみが解決できておらず、なんとしてでも解決しようと情熱を注いでいる。
しかし、自身の定年も近付いていた。


・早見徹(はやみ・とおる)

男性。元天才美容整形外科医。現在はラーメン屋を営む。
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景子はこの男が苦手であるが、すみれのタトゥー除去のために話しているうちに少しずつ打ち解け合っていく。


・片寄渚(かたよせ・なぎさ)

女性。心菜を担当する看護師。
おてんばで明るい性格で、周りからも愛されるキャラクター。
患者思いの性格で、なかなか心を開かない心菜にも何度もアタックし少しずつ信頼を得ていった。


・長谷川すみれ(はせがわ・すみれ)

女性。東京の小さなアトリエで絵を描いている。景子いわく「かなりの馬鹿」
猟奇的な彼氏の束縛にあい、右腕に大きな彼氏の名前のタトゥーをいれてしまう。
それが原因で就職も出来ず、アトリエで絵を描きつつギリギリの生活をしていたところで景子と出会った。


・羽田部長(はねだ)

男性。光輔の上司。
光輔はあまり好きではないが、羽田は光輔のことを一目置いている。


・松尾(まつお)

男性。光輔の部下。
彼もまた光輔はあまり好きではない。光輔いわく「近頃の若者」の悪いところ全てを集約したような奴。


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~~~~~~~~~~~~~~~

莉子


……信じられなかった。どうして?なんで?あの計画がバレたということ?早見先生が自首でもしたのか?

動かない。体が動かず、言葉も出ない。

そうか、また夢を見ているんだ。またあの悪夢を見ているんだ。無理矢理自分にそう言い聞かせる。

それにしてもリアルな夢だ。周りを見れば、ラブ&メロディーのメンバーがいる。一緒に地道に活動し続けたメンバーがいる。

メンバーは驚いていた顔をしていた。

「失踪事件?」

「なんで?」

「どういうこと?」

メンバーは何も分からず、私を見つめる。

覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めろ!なんだこの悪夢は。たちが悪すぎる。どれだけ強く願っても夢は覚めない。

「出頭、出来ますか?」

私は何の言い訳も思いつかない。

「早見徹を先ほど逮捕しました」

……………………ああダメだ。現実だ。何かの間違いじゃないかと思ってたけれど、目の前の警察も、周りのメンバーも、自分も、みんな現実の世界にいるんだ。私たちは負けたんだ。

どうして?誰が?どうやって?バレた過程は全く分からない。

だけど。この瞬間「ソヨン」としての人生は終了した。

とりあえず謝らなきゃ。

「ごめん、みんな」

メンバーはポカンとしている。当たり前だ。私は警察の人の指示に従い、手荷物をまとめ出頭する準備を始めた。その間、誰も何も言わなかった。いや、言えなかった。

私は全ての準備が整い、楽屋をあとにする。

「ソヨン、どういうこと?」

最後にアカリが聞く。

「すぐに分かると思う」

私は多くは語らなかった。

「本当にごめんなさい」

メンバーに向かって、深く深く頭を下げた。

私は楽屋を出る。警察の人に連れられ、重い足取りで歩く。

「どうして?」

私はつぶやく。

「どうして分かったんですか?」

警察の人たちは「誰が話す?」と目で相談しながら困っている。一人が話し始めた。

「あなたの妹とそのお友達が早見の犯行を突き止めました」

景子……。景子が早見先生にたどり着いた。

そうか、景子はずっと「莉子」を探してくれていたんだ。

悔しい。とぼとぼと廊下を歩きながら、悔しい気持ちが溢れてきた。計画が崩れたことが悔しい。ソヨンの人生が終わったことも悔しい。

でも……、でもなぜか少しホッとしている自分がいるのが一番悔しい。

「外に景子さんがいます」

もうこんな近くまで「莉子」が迎えにきていたなんて。現実を受け止めきれない。全身から汗が出て、クラクラする。

景子……。会って何を話せばいいんだろう。景子は景子で私を探し続けていた。そんな景子がもうそこにいる。

もちろん怒りもある。何も無ければ、私は「莉子」を捨てて生きることが出来たんだから。「ソヨン」の人生をめちゃくちゃにしたんだから。

怒りもあるけれど、一番は「会いたくない」って気持ちだった。会った時どんな感情が湧くのか怖い。

これから私は「誰」になるんだろう。それは今は分からないけれど、こうなってしまった以上、もう誰も私には構わないでほしい。景子にも会いたくないし、誰にも会いたくない。今、地球に隕石が落ちて世界が終わればいいのに。

無視しよう。何も言わず立ち去ろう。

そう決めた頃にはもう武道館の外にいた。

しばらく歩くと、本当に景子はいた。現実だ。これが現実なんだ。

隣にいる男の人も見たことある。中学の友達だったと思う。こいつが一緒に事件を暴いた「友達」か。その他にも何人かうしろにいた。

景子はたぶん私に気づいている。私はなるべく目を合わせないようにする。

「お姉ちゃん」

震えた声で私のことを呼ぶ。その声は悪夢の中のような恐ろしい声ではなく温かい声だった。九年前の景子そのままの声だった。変わっていない。

「お姉ちゃん、分かる?」

そう言うと景子は近付いてくる。

「近寄らないで!」

反射的にそう叫ぶことしか出来なかった。それが精一杯だった。

来るな!来ると「莉子」を思い出してしまう。

違う。景子、違うの。

もう私は「莉子」じゃない。「お姉ちゃん」じゃない。

やめて。やめてくれ!もうこれ以上私を苦しめないで!

景子はそれでも私にあの日の声で話しかけてきた。

「これからはどんなに苦しくても私が救うから。だからお願い。私のお姉ちゃんに戻って!!」

景子はそれでも「お姉ちゃん」と言い張った。

これ以上いると、心がどうにかなってしまいそうだった。

「行きましょう」

私は周りの警察の人に聞こえるようにつぶやく。警察もそれに応じて、歩き始める。

これでいい。これからどうなるか分からない。悪いことはいっぱいしたから、捕まるんだろう。

だけど、もう景子とは話さない。お姉ちゃんでもない。ラブ&メロディーのメンバーでもない。それでいいんだ。そうするしかないんだ。

少しずつ景子との距離が空く。これ以上行くと、景子には声が聞こえないだろうという距離まで来る。

「景子」

……ダメだ。体が、口が、勝手に動く。このまま離れちゃダメだ、って。

「……ごめん」

そう言うことしか出来なかった。

私は負けたんだ。

あの日私が選んだ選択肢。私が信じた人。結局全部間違いだった。

私は莉子。私は佐々木莉子なんだ。どれだけイヤでも、どれだけ苦しんでも、私は莉子なんだ。

楽屋で「莉子」と呼ばれた瞬間から、また私の見える世界がモノクロになった。

いつからかは忘れた。だけど、中学生や高校生のときの私が見る世界は全部モノクロだった。だけど、早見が手術をした直後に鏡を見た瞬間から私の世界は色を取り戻した。

別人として、自分のやりたいことが出来る人生。それが私にとってカラフルな人生。

もう何年もカラフルな世界だったのに、今はまたモノクロになっている。武道館も、警察の人のスーツも、たくさん止まっているパトカーも、全部モノクロ。

でもさっき首が勝手に振り向いたとき。「ごめん」と言ったとき。モノクロの世界の中に景子ただ一人だけ、色がついていた。

悔しい。本当に悔しい。私は負けたんだ。私は莉子なんだ。

涙が止まらなかった。


つづく


~~~~~~~~~~~~~~~


【「明日何しようかな」あらすじ】

大阪にあるド田舎な村「百白(ひゃくしろ)村」

学年は全体で三人しかおらず光輔、景子、心菜は腐れ縁の仲だった

二○一○年三月、三人は卒業式前日にタイムカプセルを埋める

卒業式当日

景子の姉である莉子の失踪事件が起こる

事件の混乱で卒業式は中止が決定

心菜が光輔に告白することや、心菜が所属していた暗号部の最後の暗号を解くこと

それらを整理することが出来ずに、光輔、景子、心菜は離れ離れとなってしまう

ニ〇一八年、舞台は東京へ

事件は解決せず、心菜とは光輔、景子ともに音信不通となってしまう

景子は自宅の近くで雨宿りをしたのをきっかけに雑居ビルでアトリエを開いているすみれと出会う

すみれは腕に元カレのタトゥーが入っており、まともな職につくことが出来ないでいた

光輔は会社の帰り道、車窓からたまたまアパートの廊下にいた心菜を見かける

驚いた光輔は電車を飛び降り、心菜を探す

結局、心菜は見つからなかったが、心菜を見つけたアパートを確認することに

すると、アパートの一室にはあの日失踪したはずの莉子がいた

光輔は莉子の目撃を確信にするために、頻繁に偵察を続けることにした

一方、景子は自身の人脈を使い、すみれ救済計画を進める

まずは「愚痴聞き」サービスのオペレーターの職につき、安定した収入を得られるようにする

そして、元美容整形外科医の早見の力を借り、腕のタトゥー除去も企てる

すみれの生活は徐々に明るくなっていった

そんなさなか、公園にいた心菜と偶然再会する

心菜はガンを患っており余命宣告もされている状況で、治療のために東京に来ていた

一緒にいた看護師の渚にそのことを聞いた景子は、もう一度三人で会おうと誓う

光輔は事件解決の糸口が見つからず、自身の転勤の話もあり、かなり焦っていた

失踪事件の担当であった益川の力を借り、莉子がいたアパートに突入する

しかし、そこにいたのは莉子そっくりの人物だった

事件は振り出しに戻り、消沈する光輔

そんな光輔も景子の助けもあり、心菜とは電話越しではあるが再会する

事件が起きたあの日、心菜は不審な音を聞いていたことを告白する

事件解決、そして三人揃ってタイムカプセルを開けるためにそれぞれが動き出す

 

 

【登場人物】

・福山光輔(ふくやま・こうすけ

男性。百白中学校出身。言葉使いが荒かったりと乱暴な一面もあるが、体育会系のしっかり者でもある。
中学の頃から陸上にのめり込み、大学まで続けたが思うような結果は残せず。
大学進学を機に上京したことをきっかけに東京の一般企業に就職する。


・佐々木景子(ささき・けいこ)

女性。百白中学校出身。思いやりや優しさもあるが、ときに周りに冷たくあたってしまうサバサバした性格でもある。
厳しい家庭で育ち、大学進学まで親の言いなりで生きてきたが、もっと自分らしい生き方をしようとウェブライターに就職。
光輔や益川ともたまに連絡を取るが、姉の失踪事件は半ば諦めているというのが本音。


・泉心菜(いずみ・ここな)

女性。百白中学校出身。幼馴染三人の中では一番ワガママで寂しがりやで甘えん坊。
事件が原因で光輔と景子と離れ離れになったことがあまりにショックで、人間不信になっていた。
誰にも心を開かず大人になったが、病院で出会った渚には徐々に心を開くようになる。


・佐々木莉子(ささき・りこ)

女性。景子の姉。2010年3月に謎の失踪を起こす。
失踪の前触れのような行動は見られず、ある日突然いなくなった。


・上杉史也(うえすぎ・ふみや)

男性。百白中学校の先生。通称「タッチ」。学校中の生徒から愛されており、光輔、景子、心菜の三人も親しい仲だった。
心菜以外の二人とは中学卒業後も連絡をたまに取っている。


・益川正義(ますかわ・せいぎ)

男性。莉子失踪事件を担当する刑事。事件発生当時はベテランながら若々しい見た目。まだ中学生だった光輔らにも丁寧に接し、すぐに信頼を得る。
刑事人生で唯一莉子失踪事件のみが解決できておらず、なんとしてでも解決しようと情熱を注いでいる。
しかし、自身の定年も近付いていた。


・早見徹(はやみ・とおる)

男性。元天才美容整形外科医。現在はラーメン屋を営む。
記事を書くために取材したことをきっかけに、ウェブライターの景子(ネオン)と親しくなる。
景子はこの男が苦手であるが、すみれのタトゥー除去のために話しているうちに少しずつ打ち解け合っていく。


・片寄渚(かたよせ・なぎさ)

女性。心菜を担当する看護師。
おてんばで明るい性格で、周りからも愛されるキャラクター。
患者思いの性格で、なかなか心を開かない心菜にも何度もアタックし少しずつ信頼を得ていった。


・長谷川すみれ(はせがわ・すみれ)

女性。東京の小さなアトリエで絵を描いている。景子いわく「かなりの馬鹿」
猟奇的な彼氏の束縛にあい、右腕に大きな彼氏の名前のタトゥーをいれてしまう。
それが原因で就職も出来ず、アトリエで絵を描きつつギリギリの生活をしていたところで景子と出会った。


・羽田部長(はねだ)

男性。光輔の上司。
光輔はあまり好きではないが、羽田は光輔のことを一目置いている。


・松尾(まつお)

男性。光輔の部下。
彼もまた光輔はあまり好きではない。光輔いわく「近頃の若者」の悪いところ全てを集約したような奴。


・林さん(はやし)

女性。「グッバイぐっちー」を運営する。
実業家として成功を収めており、景子は数少ない友達であり、憧れでもある。

 

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莉子


私はもう「莉子」じゃない。

だけどたまに夢の中で「莉子」を呼ぶ声がする。

「莉子」

お母さんの声。

「莉子」

お父さんの声。

「お姉ちゃん」

景子の声。

怖くなって目覚めると、私は決まって冷や汗をびっしりかいていた。

急いで洗面所に向かい鏡を見る。鏡に映る自分は「ソヨン」だった。それで安心して、もう一度眠る。そんな悪夢をたまに見るときがあった。

私は韓国に来てから、とにかく韓国語を磨いた。話すと片言なのがバレる。ひたすら電車やカフェで周りの韓国語を聞いて、自分の韓国語が違和感が無いようにした。

そして、夢を叶えるために芸能事務所のオーディションを受けた。早見先生の手術は本当に素晴らしく、私に莉子や日本人の面影は全くない。だけど、万が一にもアイドルとして売れてしまって、目立ちすぎるのも正直怖かった。なので、私はわざと小さな芸能事務所を選んだ。

落ちては受け、また落ちて。オーディションを何個か繰り返した結果、ついにやっと一つの事務所に合格することが出来た。私は芸能人への第一歩を踏み出した。

順風満帆とはいかなかった。だけど『莉子』としての人生の何倍も楽しかった。大丈夫、これが私の選んだ人生で、私のやりたかった人生だ。

「ラブ&メロディーのメンバーにならないか」

ある日、芸能事務所の偉い人にそう声をかけられた。私にとっては願ってもないチャンスだった。だけど、一つ心配があった。

そのグループは今までにない「多国籍グループ」だった。メンバーには日本人もいる。つまり日本での活動も視野にいれていた。

万が一、過去の自分がバレたら大変なことになる。だけどこのグループに入れば、自分の憧れた人生にグッと近付くことが出来る。

この大チャンス、どうするべきか。たくさん悩んだ。なんとか連絡先を手に入れて、早見先生に相談しようかとも思った。でもすぐに我に返る。そんなことしちゃダメだ。今の私にとって早見先生は関係の無い人。もう自分のことは自分で考えなければいけない。

「やらせてください」

私はラブ&メロディーのメンバーになった。

とは言っても、すぐには人気は出なかった。目立ったらどうしよう。そんな私の心配はしばらくは杞憂だった。小さな会場でガラガラの客席を相手にパフォーマンスをする日々。

それでも、めちゃくちゃ楽しかった。歌って踊っているときが一番楽しかった。辛いことや過去のことを忘れていられる。ソヨンとしていられる。

私はひたすら踊った。自分を忘れるくらい必死に踊った。踊って踊って、過去を忘れた。

少しずつラブメロは人気が出た。口コミやSNSでのマーケティングも成功し、じわじわとファンを増やした。

ライブの会場が大きくなればなるほど、私は必死に踊った。たくさんの人の前に立つことの喜びと心にこびりついたなかなか消えない不安を忘れるために。

時間が経つにつれ、こんなに目立つ活動をしても日本人の一人も私の過去に気づいていないと徐々に自信がついた。自分を「莉子」と呼ぶ悪夢はそれでもたまに見たけれど、もう二度と「佐々木莉子」として生きることはないと信じていた。

それがある日、突然大きな音を立てて崩れた。

日本での武道館ライブ。全ての演目が終わり。いつも通り楽屋でメンバーと談笑していた。なんでもない日常。普通のライブ終わりの一コマ、のはずだった。

「失礼します。警察です」

まだそのときは事態を把握していなかった。警察?なんか事件でもあったのかな?そんな感じ。

「ソヨンさん、いらっしゃいますか」

私?そのときもまだ何か分からなかった。

「なんでしょうか」

「「佐々木莉子失踪事件」の重要参考人として出頭を願いたいです」


つづく


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女性。百白中学校出身。幼馴染三人の中では一番ワガママで寂しがりやで甘えん坊。
事件が原因で光輔と景子と離れ離れになったことがあまりにショックで、人間不信になっていた。
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心菜


「いや、景子のせいじゃないよ」

「そうだよ」

光輔と私が口をそろえる。渚さんもとりあえずうなずいている。

「もとはと言えば私がもっと早く事件のことを言ってれば、こんなことにはならなかっただろうし……」

「…………」

「ごめんなさい」

私が謝ると、また車内は静かになる。

「いや、心菜も悪くないよ」

光輔はちょっと間が空いたがフォローしてくれる。

「やめようぜ。「ごめん」とか言い合うの!俺が言うのもなんだけど!」

光輔はとびっきり元気な声で言う。あまりに場違いな声量とテンションだった。

光輔が空気を読んで、場を明るくしようとするのは珍しい。慣れていないからか、光輔の言葉は逆にみんなを困らせてしまう。余計に重い空気となり、また四人は黙る。

「……ごめん」

光輔はすべったような空気になり、思わず「ごめん」と口にする。

「ふふっ」

景子が思わず吹き出してしまう。

「なに笑ってんだよ」

「だって「ごめん」とか言うのやめようぜって言ってたくせに、すぐに「ごめん」って言うんだもん」

笑っていいものか分からなかったけれど、景子が笑ってくれたおかげで車内は笑いに包まれる。

重たい空気が一気に和らいだ。

「良かった」

景子が今度は元気な声で言う。

「何が?」

「たくさんショックなことあったし、まだまだ整理ついてないこともいっぱいある……」

「…………」

「だけど今、光輔と心菜と渚さんがいるおかげで元気出た。だから「良かった」って」

私たちは黙り込むが今度は困っているからじゃない。照れているからだ。

私も良かった。今、このメンバーで一緒にいれて。きっと事件のことをニュースかなんかで一人で知っていたら、私はどうしていいか分からなかったと思う。もちろん気持ちの整理は私もついていない。特についさっき急に全部聞いたものだから余計に。

だけど、今渚さんが隣にいて、光輔がうしろにいて、景子が少しだけ元気そうにしている。それがなんだか少し幸せな気もしていた。

「三月九日。予定通り決行するからね」

景子が高らかに宣言する。

「え?」

あまりに突然だったので、びっくりする。私はすかさず心配する。

「大丈夫?」

「私は大丈夫。心菜に言われたくないわよ」

景子の厳しいつっこみにまた車内は笑いが起きる。たしかに私が「大丈夫」って言える立場じゃない。

「それに、私のせいでタイムカプセル掘り起こせないとかなったら、それこそイヤだもん」

「あんまり無理すんなよ」

光輔が心配するが景子はつき返す。

「無理してでも行く。這ってでも行くから。決まりね!」

一瞬、答えに戸惑う。でも、光輔はすぐに答えた。

「分かった」

「心菜は?」

景子がうしろから聞いてくる。

「うん、分かった」

「よし」

渚さんも微笑んでいる。心なしか車のスピードがあがった。


つづく


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【「明日何しようかな」あらすじ】

大阪にあるド田舎な村「百白(ひゃくしろ)村」

学年は全体で三人しかおらず光輔、景子、心菜は腐れ縁の仲だった

二○一○年三月、三人は卒業式前日にタイムカプセルを埋める

卒業式当日

景子の姉である莉子の失踪事件が起こる

事件の混乱で卒業式は中止が決定

心菜が光輔に告白することや、心菜が所属していた暗号部の最後の暗号を解くこと

それらを整理することが出来ずに、光輔、景子、心菜は離れ離れとなってしまう

ニ〇一八年、舞台は東京へ

事件は解決せず、心菜とは光輔、景子ともに音信不通となってしまう

景子は自宅の近くで雨宿りをしたのをきっかけに雑居ビルでアトリエを開いているすみれと出会う

すみれは腕に元カレのタトゥーが入っており、まともな職につくことが出来ないでいた

光輔は会社の帰り道、車窓からたまたまアパートの廊下にいた心菜を見かける

驚いた光輔は電車を飛び降り、心菜を探す

結局、心菜は見つからなかったが、心菜を見つけたアパートを確認することに

すると、アパートの一室にはあの日失踪したはずの莉子がいた

光輔は莉子の目撃を確信にするために、頻繁に偵察を続けることにした

一方、景子は自身の人脈を使い、すみれ救済計画を進める

まずは「愚痴聞き」サービスのオペレーターの職につき、安定した収入を得られるようにする

そして、元美容整形外科医の早見の力を借り、腕のタトゥー除去も企てる

すみれの生活は徐々に明るくなっていった

そんなさなか、公園にいた心菜と偶然再会する

心菜はガンを患っており余命宣告もされている状況で、治療のために東京に来ていた

一緒にいた看護師の渚にそのことを聞いた景子は、もう一度三人で会おうと誓う

光輔は事件解決の糸口が見つからず、自身の転勤の話もあり、かなり焦っていた

失踪事件の担当であった益川の力を借り、莉子がいたアパートに突入する

しかし、そこにいたのは莉子そっくりの人物だった

事件は振り出しに戻り、消沈する光輔

そんな光輔も景子の助けもあり、心菜とは電話越しではあるが再会する

事件が起きたあの日、心菜は不審な音を聞いていたことを告白する

事件解決、そして三人揃ってタイムカプセルを開けるためにそれぞれが動き出す

 

 

【登場人物】

・福山光輔(ふくやま・こうすけ

男性。百白中学校出身。言葉使いが荒かったりと乱暴な一面もあるが、体育会系のしっかり者でもある。
中学の頃から陸上にのめり込み、大学まで続けたが思うような結果は残せず。
大学進学を機に上京したことをきっかけに東京の一般企業に就職する。


・佐々木景子(ささき・けいこ)

女性。百白中学校出身。思いやりや優しさもあるが、ときに周りに冷たくあたってしまうサバサバした性格でもある。
厳しい家庭で育ち、大学進学まで親の言いなりで生きてきたが、もっと自分らしい生き方をしようとウェブライターに就職。
光輔や益川ともたまに連絡を取るが、姉の失踪事件は半ば諦めているというのが本音。


・泉心菜(いずみ・ここな)

女性。百白中学校出身。幼馴染三人の中では一番ワガママで寂しがりやで甘えん坊。
事件が原因で光輔と景子と離れ離れになったことがあまりにショックで、人間不信になっていた。
誰にも心を開かず大人になったが、病院で出会った渚には徐々に心を開くようになる。


・佐々木莉子(ささき・りこ)

女性。景子の姉。2010年3月に謎の失踪を起こす。
失踪の前触れのような行動は見られず、ある日突然いなくなった。


・上杉史也(うえすぎ・ふみや)

男性。百白中学校の先生。通称「タッチ」。学校中の生徒から愛されており、光輔、景子、心菜の三人も親しい仲だった。
心菜以外の二人とは中学卒業後も連絡をたまに取っている。


・益川正義(ますかわ・せいぎ)

男性。莉子失踪事件を担当する刑事。事件発生当時はベテランながら若々しい見た目。まだ中学生だった光輔らにも丁寧に接し、すぐに信頼を得る。
刑事人生で唯一莉子失踪事件のみが解決できておらず、なんとしてでも解決しようと情熱を注いでいる。
しかし、自身の定年も近付いていた。


・早見徹(はやみ・とおる)

男性。元天才美容整形外科医。現在はラーメン屋を営む。
記事を書くために取材したことをきっかけに、ウェブライターの景子(ネオン)と親しくなる。
景子はこの男が苦手であるが、すみれのタトゥー除去のために話しているうちに少しずつ打ち解け合っていく。


・片寄渚(かたよせ・なぎさ)

女性。心菜を担当する看護師。
おてんばで明るい性格で、周りからも愛されるキャラクター。
患者思いの性格で、なかなか心を開かない心菜にも何度もアタックし少しずつ信頼を得ていった。


・長谷川すみれ(はせがわ・すみれ)

女性。東京の小さなアトリエで絵を描いている。景子いわく「かなりの馬鹿」
猟奇的な彼氏の束縛にあい、右腕に大きな彼氏の名前のタトゥーをいれてしまう。
それが原因で就職も出来ず、アトリエで絵を描きつつギリギリの生活をしていたところで景子と出会った。


・羽田部長(はねだ)

男性。光輔の上司。
光輔はあまり好きではないが、羽田は光輔のことを一目置いている。


・松尾(まつお)

男性。光輔の部下。
彼もまた光輔はあまり好きではない。光輔いわく「近頃の若者」の悪いところ全てを集約したような奴。


・林さん(はやし)

女性。「グッバイぐっちー」を運営する。
実業家として成功を収めており、景子は数少ない友達であり、憧れでもある。

 

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明日何しようかな?#113

「むかブロ?」140日連続更新企画

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第一~五章(#1~#96)のまとめ読みはこちら

縦書き

横書き

~~~~~~~~~~~~~~~

心菜


ライブがあった日の夜。目の前で起きたことはよく分からないまま、とりあえず渚さんと病院には戻らないといけなかったのですぐに戻ることになった。光輔と景子も着いてきてくれた。

「大丈夫か?景子」

「うん、平気」

帰りの渚さんの車の中で、うしろに座った光輔は景子をずっと心配していた。

そして、光輔は頭の悪い私にも分かるように全てを丁寧に説明してくれた。

結局、事件は解決した。犯人は早見だった。そして、莉子ちゃんはラブメロのメンバーとして別人の人生を歩んでいた。

ありとあらゆる感情が入り乱れる。泣きそうな気もするし、裏切られたような気もするし、何に対してかよく分からない怒りもあるし、安心している自分もいる。

「そっか……」

その思いを言葉にすることも出来ず、こう言うことしか出来なかった。運転している渚さんもギリギリ運転できているがかなりパニック状態になっている。

四人は黙り込む。全員何を言っていいのか、何を言うべきなのか分からない。

「景子、大丈夫?」

私は今はとりあえず景子が心配になる。

「大丈夫」

とは言っても大丈夫じゃなさそうだ。なんて言って励まそう。そんなこと考えるとまた車内は誰も話さなくなる。

「心菜、久しぶりだな」

光輔がその空気が気まずかったのか、話し始めてくれる。

「うん。電話はしてたけど」

続かない。会話がそれ以上続かない。

車はとりあえず病院に向かっている。そのあと、渚さんが景子を家まで送り届ける予定だ。渚さんの家と景子の家は方向が同じらしい。

「光輔」

今度は景子が話し始める。

「ん?」

「あのとき、お姉ちゃん「ごめん」って言ったよね?」

「ああ」

それは間違いない。私もそう聞こえた。

「良かった」

あとになって分かったけど、あの「ごめん」は佐々木莉子としての言葉、だったのかもしれない。景子にはどう聞こえていたかは分からないけれど、でもあの「ごめん」の言葉はソヨンが発したものではなかった。

そうか。あの一瞬、九年ぶりに莉子ちゃんがあの場にいたんだ。

「ごめんね、私のせいでこんなことになっちゃって」

景子は少し元気の無い声だが、明るく言う。景子はどうもこの重たい空気は自分のせいだと思っているらしい。


つづく


~~~~~~~~~~~~~~~


【「明日何しようかな」あらすじ】

大阪にあるド田舎な村「百白(ひゃくしろ)村」

学年は全体で三人しかおらず光輔、景子、心菜は腐れ縁の仲だった

二○一○年三月、三人は卒業式前日にタイムカプセルを埋める

卒業式当日

景子の姉である莉子の失踪事件が起こる

事件の混乱で卒業式は中止が決定

心菜が光輔に告白することや、心菜が所属していた暗号部の最後の暗号を解くこと

それらを整理することが出来ずに、光輔、景子、心菜は離れ離れとなってしまう

ニ〇一八年、舞台は東京へ

事件は解決せず、心菜とは光輔、景子ともに音信不通となってしまう

景子は自宅の近くで雨宿りをしたのをきっかけに雑居ビルでアトリエを開いているすみれと出会う

すみれは腕に元カレのタトゥーが入っており、まともな職につくことが出来ないでいた

光輔は会社の帰り道、車窓からたまたまアパートの廊下にいた心菜を見かける

驚いた光輔は電車を飛び降り、心菜を探す

結局、心菜は見つからなかったが、心菜を見つけたアパートを確認することに

すると、アパートの一室にはあの日失踪したはずの莉子がいた

光輔は莉子の目撃を確信にするために、頻繁に偵察を続けることにした

一方、景子は自身の人脈を使い、すみれ救済計画を進める

まずは「愚痴聞き」サービスのオペレーターの職につき、安定した収入を得られるようにする

そして、元美容整形外科医の早見の力を借り、腕のタトゥー除去も企てる

すみれの生活は徐々に明るくなっていった

そんなさなか、公園にいた心菜と偶然再会する

心菜はガンを患っており余命宣告もされている状況で、治療のために東京に来ていた

一緒にいた看護師の渚にそのことを聞いた景子は、もう一度三人で会おうと誓う

光輔は事件解決の糸口が見つからず、自身の転勤の話もあり、かなり焦っていた

失踪事件の担当であった益川の力を借り、莉子がいたアパートに突入する

しかし、そこにいたのは莉子そっくりの人物だった

事件は振り出しに戻り、消沈する光輔

そんな光輔も景子の助けもあり、心菜とは電話越しではあるが再会する

事件が起きたあの日、心菜は不審な音を聞いていたことを告白する

事件解決、そして三人揃ってタイムカプセルを開けるためにそれぞれが動き出す

 

 

【登場人物】

・福山光輔(ふくやま・こうすけ

男性。百白中学校出身。言葉使いが荒かったりと乱暴な一面もあるが、体育会系のしっかり者でもある。
中学の頃から陸上にのめり込み、大学まで続けたが思うような結果は残せず。
大学進学を機に上京したことをきっかけに東京の一般企業に就職する。


・佐々木景子(ささき・けいこ)

女性。百白中学校出身。思いやりや優しさもあるが、ときに周りに冷たくあたってしまうサバサバした性格でもある。
厳しい家庭で育ち、大学進学まで親の言いなりで生きてきたが、もっと自分らしい生き方をしようとウェブライターに就職。
光輔や益川ともたまに連絡を取るが、姉の失踪事件は半ば諦めているというのが本音。


・泉心菜(いずみ・ここな)

女性。百白中学校出身。幼馴染三人の中では一番ワガママで寂しがりやで甘えん坊。
事件が原因で光輔と景子と離れ離れになったことがあまりにショックで、人間不信になっていた。
誰にも心を開かず大人になったが、病院で出会った渚には徐々に心を開くようになる。


・佐々木莉子(ささき・りこ)

女性。景子の姉。2010年3月に謎の失踪を起こす。
失踪の前触れのような行動は見られず、ある日突然いなくなった。


・上杉史也(うえすぎ・ふみや)

男性。百白中学校の先生。通称「タッチ」。学校中の生徒から愛されており、光輔、景子、心菜の三人も親しい仲だった。
心菜以外の二人とは中学卒業後も連絡をたまに取っている。


・益川正義(ますかわ・せいぎ)

男性。莉子失踪事件を担当する刑事。事件発生当時はベテランながら若々しい見た目。まだ中学生だった光輔らにも丁寧に接し、すぐに信頼を得る。
刑事人生で唯一莉子失踪事件のみが解決できておらず、なんとしてでも解決しようと情熱を注いでいる。
しかし、自身の定年も近付いていた。


・早見徹(はやみ・とおる)

男性。元天才美容整形外科医。現在はラーメン屋を営む。
記事を書くために取材したことをきっかけに、ウェブライターの景子(ネオン)と親しくなる。
景子はこの男が苦手であるが、すみれのタトゥー除去のために話しているうちに少しずつ打ち解け合っていく。


・片寄渚(かたよせ・なぎさ)

女性。心菜を担当する看護師。
おてんばで明るい性格で、周りからも愛されるキャラクター。
患者思いの性格で、なかなか心を開かない心菜にも何度もアタックし少しずつ信頼を得ていった。


・長谷川すみれ(はせがわ・すみれ)

女性。東京の小さなアトリエで絵を描いている。景子いわく「かなりの馬鹿」
猟奇的な彼氏の束縛にあい、右腕に大きな彼氏の名前のタトゥーをいれてしまう。
それが原因で就職も出来ず、アトリエで絵を描きつつギリギリの生活をしていたところで景子と出会った。


・羽田部長(はねだ)

男性。光輔の上司。
光輔はあまり好きではないが、羽田は光輔のことを一目置いている。


・松尾(まつお)

男性。光輔の部下。
彼もまた光輔はあまり好きではない。光輔いわく「近頃の若者」の悪いところ全てを集約したような奴。


・林さん(はやし)

女性。「グッバイぐっちー」を運営する。
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